◆調 理 例

その1. ディサービスでの調理例
 平均20食調理する中で,嚥下障害食が必要な1名の方に嚥下障害食を提供しています.
 通常は調理後に手を加え,嚥下しやすい形に調整をおこなっていますが, 献立上調整が
 困難なものについては,出来るだけ同じ食材を用いて,調理法を変えて対処しています.

■高野豆腐の卵とじ
 高野豆腐,椎茸,卵に出し汁を足し,バーミックスでペースト状にして,その上に人参
 ペースト(粗め), サヤインゲンペーストをのせました.いずれも増粘剤と出し汁で調整
 をおこなっています.

■ハムポテトフライ
 フライ衣ははずし,中の具と周りのハムをバーミックスでペースト状にし,牛乳で粘り気
 の調整をしたあと中央にまとめ,上からレタスソース,トマトソース,オーロラソースを
 かけました.レタスソースには湯冷ましと少量の増粘剤,トマトソースに少量の増粘剤
 を使用しています.

■かぼちゃのそぼろあんかけ
 かぼちゃは舌で押しつぶる厚さの一口大にし,人参は粗めのペースト状にしました.
 挽肉は食べづらいので,出し汁と一緒に軟らかめのペーストにし,一番上にサヤインゲン
 のペーストを添えました.

■卵焼き
 別に温泉卵を作り,上から野菜あん(人参,おくら,かぼちゃの千切りを出し汁で軟らかく
 煮て調味料で味を整え,軽くバーミックスにかけたもの.とろみはおくらのとろみを利用.)
 をかけました.(色がいまいちですね.^-^; でも,美味しいと完食されました.)

■献立例 
 ご飯,けんちん汁,かぼちゃのそぼろ煮,
 卵焼き(嚥下障害食は温泉卵の野菜あんかけ),すいか

        左 普通食 右 嚥下障害食 (お茶を入れ忘れてますね・・・) 

■バーミックス
 少量の嚥下食を作るのに重宝しています.
 かきたま汁を200ccのカップに移し,バーミックスで攪拌します.
 和風ポタージュ風になりました.増粘剤でとろみ具合を調整します.
 増粘剤は,増粘多糖類系のものを使用しています.





調理例 その2

■ロールキャベツ
 ロールキャベツは包丁で更に細かく刻み,スープと増粘剤を混ぜ形を整えました.
お口の中で簡単につぶせる硬さに仕上げてあります.
かけてあるスープにも増粘剤を加え,トロミをつけてあります.
ロールキャベツ加工前 ロールキャベツ加工後
■煮 魚
 魚は皮を剥ぎ細かくほぐした後,だし汁で薄めた煮汁と増粘剤を加えました.
付け合せのほうれん草も細かく刻み,薄めた煮汁と増粘剤でまとめています.
煮魚加工前 煮魚加工後
■白和え
 包丁で細かく刻んだ後,だし汁と増粘剤でまとめました.
白和え加工前 白和え加工後
■煮 豆
 軟らかく煮た煮豆を包丁でつぶし,お湯でうすめたたっぷりの煮汁と増粘剤で形を
整え,薄めた煮汁に増粘剤でトロミをつけたものをかけました.
煮豆加工前 煮豆加工後
■おかゆ
 おかゆは米と水が分離しないよう,全体に均一に仕上げるのがポイントです.
ごはん おかゆ


■ポテトコロッケ
 コロッケは衣の部分を除き,中の野菜を包丁でつぶし,形を整えました.
ジャガイモの硬さや障害の程度,患者さんの好みにより,マーガリンやマヨネーズを加えることも可能です.
右端の写真は更に障害が重度の方用にコロッケをゼリー状にしたものです.(市販品)
コロッケ コロッケ加工後 コロッケゼリー食


■野菜の煮物
 材料を細かく刻み,たっぷりの煮汁に増粘剤を混ぜ,トロミをつけました.
里芋は柔らかかっったので小さな一口大にし,サバの昆布煮は,昆布が硬かったので,サバだけほぐして使用しました.障害が重度になるにつれ材料は細かくなります.右端の写真は材料をミキサーにかけたものです.(ミキサー食)患者さんの障害の程度により,だし汁と増粘剤で硬さの調整を行います.
煮物 煮物きざみトロミ食 煮物極きざみトロミ食 ミキサー食


 

 嚥下障害に向かない食形態 
  食べやすくするための工夫
   嚥下食調理例
    テクスチャー調整食品
      水分摂取ゼリー 


                   


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