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(図ー2)
食物が口腔内に入ると,まず咀嚼をして食物を飲み込める状態にします.
この飲み込める状態になったものを食塊といいます.
上手く咀嚼を行い食塊をつくるためには,咀嚼するための「歯」があることはもちろんですが,それと同時に舌や頬の運動も必要です.舌や頬に運動障害や感覚麻痺があると,食塊をつくることが難しくなります.また,口唇がきちんと閉鎖出来ないと,口腔内から食物がこぼれてしまいます.
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(図ー3)
咀嚼がある程度完了したら,舌を使って食物を咽頭へ送ります.
この時に重要なのが舌尖の挙上です.舌尖を挙上して上顎に付けることが出来ないと,咽頭への送り込みがうまくいかず,いつまでも口腔内に食物が残ってしまいます.この時にも口唇の閉鎖は重要です.口唇閉鎖ががきちんと出来ていないと,食塊を後方へ送ることが困難です..
また,この時軟口蓋は上へ上がるのと同時に後方へ膨らみ,口腔と鼻腔を遮断する準備をします.
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(図ー4)
舌は口蓋にしっかり付き,舌骨が引き上げられ,喉頭が上前方へ移動し,そのため喉頭蓋が後方へ倒れます.軟口蓋は口腔と鼻腔を遮断しています.この時口腔と鼻腔の遮断がきちんと出来ないと,食物や水分が鼻腔に逆流してしまいます.嚥下の際,呼吸は停止します.
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(図ー5)
舌全体が口蓋にしっかり付きます.そのため舌骨は更に上方へ引き上げられ,喉頭は更に上前方へ移動し,結果的に喉頭蓋は気管へ蓋をするような形で倒れます.また喉頭が上前方へ移動することで,喉頭の後方にある食道入口部が開き,そこへ食塊が押し込まれます.この時に喉頭が上前方へ十分移動出来ないと,食道入口部の開大が不十分となり,そのため食道へ入りきれなかった食塊が気管へ侵入する結果となり,これを誤嚥と言います.誤嚥は食道の開大不全の他,嚥下のタイミングのズレなどでも生じます.
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(図ー6)
食道の蠕動運動で,食塊は食道を胃へと向かっていきます.
口蓋へしっかり押し付けられていた舌は緊張を弱め,舌骨,喉頭は下方に下がり,それと共に喉頭蓋は再び上方に上がり始めます.また,軟口蓋も元の位置に戻り始めるので,鼻腔と咽頭の交通が再開され,呼吸が再開されます.
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