嚥下障害の評価
単に嚥下障害のみならずリハビリテーション医療の領域では,機能障害や能力障害の有無や程度について"その障害をどのように評価するか"が非常に重要である.またリハビリテーションを実際に進めていく上ではゴール(目標)の設定が極めて大切になるが,患者の訓練のプログラムを立てていく際にも客観的な評価なくしては訓練計画の立案も出来ない.
さて,リハビリテーション医学における評価の方法については主だったものでは,能力低下に関する評価法として,ADL
Index ,Barthel Indexがあり,最近では機能的自立度評価法
(FIM:Functional Independence Measure) 2)が利用されているが,嚥下機能を評価する方法としては元来言語機能の評価方法を準用しているのが実状である.ところでスピーチ・リハビリテーションにおいてわが国で一般的に応用されている標準失語症検査などは,言語障害における発話メカニズム全体の機能を定量的に評価することがなかったために諸外国に遅れているといわれてきたが 3),こうした問題に対応する評価法として「旭式発話メカニズム検査」が開発され利用が進んでいる.当院ではこの「発話メカニズム検査」を簡略化して嚥下障害患者の評価法
(表3)としているので紹介したい. |